薬局薬剤師が転職する際のチェックポイント!
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調剤薬局の転職について

私自身、転職経験があります。
そして転職した際、入社した後に「面接時に確認しておけばよかった」と後悔したことがあります。
私は調剤薬局での経験しかないので調剤薬局に限った記事となりますが、今回は私のこれまでの経験から入社する前に必ず確認しておきたい事項についてまとめました。

しかしながら、今回まとめた項目が全て満たされていなければ良い調剤薬局ではないという訳ではありません。様々な方針の調剤薬局があるので、その薬局の方針を理解した上でご確認下さい。

転職というのは人生が左右される大きな決断となります。
入社後に後悔するような事がないようにまとめたので参考程度にご覧ください。

 

薬局薬剤師が転職する際のチェックポイント

①電子薬歴か?手書き薬歴か?

薬局で仕事をする上で一番時間を費やす業務である薬歴についてです。
今の時代多くの薬局が電子薬歴を取り入れていますが、いまだに薬歴を手書きで行っているところも少なくはありません。
大手出身の薬剤師さんだと電子薬歴が当たり前過ぎて、薬歴が手書きかどうかの確認を忘れてしまうこともありますので必ず確認しましょう。

手書き薬歴と電子薬歴のメリットデメリットについてまとめた記事もありますので是非ご覧ください。

電子薬歴と紙薬歴のメリットデメリットを紹介

②休みはちゃんと取れるのか?

調剤薬局というのは、開局時間や休日などは門前の病院にかなり左右されます。
そのため基本的には休みは病院に従った休みの取り方になると思います。

週休2日とは?

一般的に1年間で取れる休日の数は、週2回の休みと祝日・年末休暇などを合わせると年間120日前後と言われています。大手の調剤薬局であれば、店舗間の応援などでスタッフを回す事ができるので休日は取りやすいため年間休日120日を超える薬局も多いですが、小規模の薬局になると一般的に休みが取りづらくなるため100日程度と休みが少なくなる傾向があります。

また募集項目の休日の部分に「週休2日」と書かれていても、丸々1日休みというのは週に1回だけで、平日と土曜日が半日出勤(いわゆる半ドン)で、合わせて週休2日という薬局も多くありますし、祝日がある週は平日休みが削られるといった薬局もあります。薬局薬剤師が安定して1日休みを週に2回必ず休みがもらえるという条件はなかなか厳しいかもしれませんが、月に何回ぐらい1日休みが取れるのかを確認しておくのも大切です。

シフト表はいつ作ってる?

シフト表をいつ出しているのかを確認するのも大切です。
基本的には月末に次の月のシフト表を作成しているところが多いと思います。しかし、休みは毎週固定で木曜日+日曜日といった薬局もあります。そのような薬局は、その他の曜日に休みを取ることが厳しくなるのでチェックしておきましょう。

また、できれば希望休が取れるかどうかの確認もできれば行いましょう。シフト制の良いところは休みを調節できるところです。早めに希望する休みを申請しておくことで、有給休暇を使わずに休みが取れることがあるため是非確認しておくと良いでしょう。

 

とは言いつつ、面接の際にあまりにも休日の話ばかり確認しているとあまりイメージがよくありませんのでご注意下さい。

 

③1日の処方枚数

一般的に薬剤師の1日に処理できる処方箋の枚数は40枚と言われています。しかしながら、現実ではその薬局によって大きく異なります。

例えば、整形外科の門前であれば湿布と痛み止めばかりの患者さんが多く1人で60〜70枚程対応しているという薬局もあれば、心療内科の門前で一包化の処方が多くどうしても1人で20〜30枚程しか対応できないといった薬局もあると思います。

肝心なのは処方枚数だけを見るのではなく、どのような科目を何枚ぐらい対応しているかです。

内容の重い処方箋を多くの枚数処理している薬局では、調剤や監査のスピードが問われます。忙しさに焦りが出ると過誤の原因になったり、スピードを求めるが上に本来やるべき監査項目をすっ飛ばして投薬にまわしているような薬局もあります。

自分のスキルに見合った環境かどうかの見極めが大切です。

④残業代はちゃんと出るのか?

薬剤師が残業する理由として、薬歴、発注、棚卸しなどが挙げられます。
これらはできれば勤務時間中に終わらせておきたい業務ですが、薬局によっては日中忙しくて手が回らず残業しなければならないとったケースも多いかと思います。
その際、ちゃんと残業代が支払われているかどうかの確認もしておくようにしましょう。サービス残業となってしまっている薬局も少なくありません。

さらに、残業が何分単位でつくのかも確認しておくとよいでしょう。1分ごとに残業がつく薬局もあれば、30分以内であれば切り捨てられたりする薬局も少なくはありません。

また1日の平均残業時間なども入社前にチェックしておくと良いでしょう。

 

⑤その他のチェック項目

ここまでは必ずチェックしておきたい点についてまとめてきました。

ここからは細かい部分でチェックしておきたい項目としてまとめていきます!

白衣のクリーニングはしてもらえるか?

意外と重要です。1〜2週間に1回クリーニングに出すのは意外とお金もかかりますし、洗濯して持っていくというのも白衣にしわができてしまうので、できれば白衣は会社からクリーニングに出してもらいたいところです。

パソコンは何台あるか?

電子薬歴を導入している薬局に限りますが、薬剤師の人数に大してパソコンの台数が少なければ薬歴を書きたくても書けない状況が出てきます。そのせいで残業が増えてしまうなどといったことにもなりかねないので確認しておくようにしましょう。

その際、投薬台にパソコンがあるかどうかも重要です。投薬台にパソコンが無いと薬歴を見ながら投薬することができません。手書き薬歴から電子薬歴を最近導入したような薬局ではまれにこのような事象がありますので確認するようにしましょう。

歓迎会、食事会などの頻度は?

薬局によっては、歓送別会、忘年会などのタイミングで食事会などのイベント行事を行っている店舗が多いと思います。しかしイベント行事を頻繁に行っている薬局のスタッフ関係が円満かというと意外とそうでもなく、イベントを主催している側の自己満足であったり、頻繁に行われる行事にうんざりしているといったケースもあります。イベント好きな方は良いかもしれませんが、内向的な方やとにかく仕事に集中したいといった方にはそのような薬局がストレスに感じるかもしれません。

私の感覚としては、歓送別会と忘年会などを合わせて年に3回ぐらいあればちょうど良いと思っています。

周りに飲食店やコンビニはある?

お昼休みは1日のうちの大事なひと時です。毎日お弁当を持っていくといった方は特に気にしなくて良いですが、お昼はいつも食べに行ったり買いに行ったりしている方は必ず周りにお弁当屋さんやコンビニがあるかどうかを確認するようにしましょう。

勤務時間は?

開局時間が長い店舗、例えば開局時間が8時〜19時の薬局であれば、どの時間帯の勤務になるのかを確認しておくことが大切です。その際早番と遅番があるのか、もしくはフルで働いて残業をもらうことになるのかなど、勤務時間や出勤時間については開局時間の長い店舗であれば必ず確認しておくようにしましょう。

 

どのような薬歴を書いているか?

薬局によって薬歴の力の入れ方は様々です。ちなみに私が以前勤めていた大手調剤薬局では、数ヶ月に一度本社からの薬歴チェックが入っていました。

薬歴に力の入っている薬局では、病院より患者さんの検査値などの情報を薬局でも管理するよう言われている薬局もあり、1人の患者さんの薬歴を書くのに15分かかるような薬局があるというのも聞いたことがあります。薬剤師として記録すべきことを記録するのは大切ですが、1人1人に力を入れすぎると業務が進まなくなり、自分自身も薬歴の残業でいつまで経っても帰れなくなってしまいます。

逆に、薬歴に力の入ってない薬局では、SOAPそれぞれ一行ずつだけテンプレートで終わらせるような薬局もあります。あまり内容が薄いと今度は個別指導が入った際に指摘を受けることになるので気をつけましょう。

店舗見学など行った際にはどのような薬歴を書いているのか一度見せてもらうのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

以上、ここまで読んでいただきありがとうございます。
少しでも皆様の転職活動の参考になってもらえると幸いです。

 

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