医療保険について解説!
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医療保険について

「保険に関して色々と種類があるためいまいち分からない・・・」

 

医療費やレセプト請求などを考える際において、保険について理解しておく事は非常に大切です。新人薬剤師の方などで、いまいち保険について分からないといった方々もいらっしゃるかと思います。

今回は医療保険の基本的な部分について簡単にまとめました!

 

 

医療保険制度について

日本国民は、国民皆保険制度により医療保険に加入する義務があります。
私たち国民が入ってる医療保険は大まかに3つに分けられます。

健康保険( = 社会保険、社保、職域保険、被用者保険)
会社員が入る保険です。

 

国民健康保険( = 国保、地域保険)
会社員以外が入る保険です。

 

後期高齢者医療制度
高齢者(75歳以上)が入る保険です。

 

 

ここで健康保険と国民健康保険に関しては少しややこしいですが、元々健康保険というのは主に会社員が入るものとして作られ、後にその他の国民も入れる保険という意味で国民健康保険というものが作られたそうです。

また上記の( )内に示しているものは同じ意味ととらえる事が多いです。ですのでここがゴチャゴチャにならないように是非整理しておきましょう。

 

 

また、社会保険という言葉に関しては別の使われ方をする事があります。一口で社会保険と言っても、必ずしも健康保険のことではないこともありますので混乱しないようご注意下さい。
少し話は逸れますが、別に社会保険という言葉が使われる場面について簡単にお話をさせていただきたいと思います。

 

 

 

社会保険は「社会保障制度」の一つとして使われます。

社会保障制度とは、日本国憲法の第25条に規定されており、健康で文化的な最低限度の生活を保証されるというものです。

社会保障制度は「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「保健医療・公衆衛生」の4つの柱から成り立ちます。

 

さらに、この「社会保険」という言葉は、
「医療保険」「年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」
の5つの保険制度の総称となります。「広義の社会保険」とも呼びます。

 

ただし、「医療保険」「年金保険」「介護保険」の3つを「社会保険」と呼び、「雇用保険」「労災保険」を「労働保険」と呼ぶこともあります。
この場合の社会保険のことを「狭義の社会保険」とも呼びます。

 

この社会保険の中の一つである「医療保険」の部分が今回のテーマの話である医療制度についての話であり、先程の話である「健康保険」「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」の3つに分かれます。

この健康保険のことを社会保険と呼ぶ事があるため言葉の定義が難しくなりやすいですが、ここを整理しておけば医療保険について調べる際に理解しやすいと思いますので是非整理しておきましょう。

 

 

 

 

それでは、話を戻してここからはそれぞれの保険についての話をしていきたいと思います。

 

健康保険

健康保険の保険者には下記の3つの団体が存在します。

組合健保(組合管掌健康保険、健康保険組合、健保組合)
大企業(700人以上)向けの健康保険です。
大企業では大人数の社員がお金を出し合うことで怪我や病気のお金をカバーする事ができます。つまり企業で健康保険を作ることができます。

 

協会けんぽ(全国健康保険協会)
中小企業向けの健康保険です。
中小企業では、少ない社員同士では企業で健康保険を作る事が難しいため、企業同士協力してお金を出し合って怪我や病気のカバーしていく形なります。

 

共済(共済組合)
公務員・私立学校教員向けの健康保険です。

 

 

 

 

 

国民健康保険

国民健康保険の保険者は下記の2つが存在します。

(市町村)国民健康保険
農林水産業、自営業、フリーターのような会社員以外の方が入る保険で、主に市町村が運営します。

 

国民健康保険組合
特定の地域や、職種の人達と集まって健康保険を運営している保険です。
具体的には、地域の開業医の方達で組んで運営する保険(東京都医師国民健康保険組合)や、ネットフリーランスなどで稼ぐ方達で運営する保険(東京技芸国民健康保険組合)などがあります。(薬剤師国保などもここに該当します。)

 

 

 

後期高齢者医療制度

後期高齢者医療制度は、75歳になると自動的に加入することになります。(65歳以上の一部の障害者も対象となります)
また後期高齢者の負担割合に関しては収入などによって変わってきます。

 

 

 

 

 

今回は健康保険制度について簡単にまとめました。
医療従事者としては知っておくべき内容だと思いますので是非参考にしていただけたらと思います。

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